MEI
14坪のカウンターのみで構成されたイタリアン料理店。
我が家でおもてなしをするように料理を提供したいというコンセプトにより、決して多くない席数が特別な空間へ招かれたという印象を強くさせます。
入口を入ると、少し店内が垣間見える「間」があります。路地の向こうに店があるようなイメージの「間」があることで、これから過ごす時間への期待に気持ちが高まります。
もともとあった梁と吹き抜けを利用し、吹き抜け空間では店内に奥行き感と陰影による趣を演出し、対する客席では落ち着いて食事がとれる居心地の良さを提供しています。
店主の背景は機能を持たないモノクロの壁とすることで店主の動き、料理が皿に盛られていく様子が際立ちます。
カウンターテーブルには5mのトチの無垢板を使用していますが、木の繊維の一部に着色があったり節があったりと均一ではありません。本来ならば欠点となり廃棄される部分ですが、自然の持つ美しさと捉えて採用しています。力強さと存在感がある一方で、唯一無二のとても繊細な雰囲気を併せ持っており、提供する料理とのバランスが絶妙にマッチします。
店内入口の天井や壁に貼られたパネルも同様に自然のままの木目を生かした空間となっています。
美しさとは何か、について今一度考えることは、持続可能な社会の気付きへのきっかけにも繋がります。
Completion date | : | 2021.5 |
Principal use | : | Interior |
Total floor area | : | 46.2㎡ |
Location | : | Aichi,nagoya |
Structure | : | |
Structure design | : |