西軽海の家

閑静な住宅地に建つ住宅である。日本海に面して冬は曇りの日が多く雪も降る。近隣の家々は切妻の屋根が多くみられるが、この建物は屋根を軽やかに見せるため勾配の感じないデザインを取り入れた。雪が積もることも考えられるため、構造を念入りに検討することで軽快な建物が可能となった。外観は道路に面した壁面の配置や高さに変化を持たせることで街並みに動きを持たせ、あえて道路から外壁を後退させることにより街並みに奥行を形成している。

長いアプローチを通り、敷地の中ほどに玄関がある。玄関からリビングへも直接つながるのではなく、両側に中庭をみながらアプローチしていく。玄関へのアプローチと同じように「間」を持たせたのだ。それぞれの空間は庭に面するため、庭を介してつながることになる。これらの「間」はオンとオフの切り替えや、プライバシーを保ちながらもお互いの気配を感じることができる適度な空間へとつながった。

Completion date 2015.09
Principal use Residence
Total floor area 246.75㎡
Location Ishikawa,komatsu
Structure Timber structure
Structure design Rhythm Design Mov
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