城山の家
南西傾斜の高台で、まわりには多くの寺院のある閑静な住宅街に建っている。このエリアは昔からの敷地が多く、綺麗な成型ではなく複雑な形をした敷地が多い。本計画地も奥行きが深く、奥の方は大きく蛇行したL型の形をしている。そしてこの地域は風致地区であり緑を十分に確保する必要があり、同時に建ぺい率においても厳しい地域である。隣地との高低差も大きく、前面道路と隣地との高低差は最大6mにもなる。
この建物は2世帯住宅である。敷地の複雑さを建物にどのように生かすかが大きな課題であった。本計画ではL型の敷地を素直に取り入れ、建物は大きく蛇行させた。それにより生まれる隙間に庭を配置している。その庭は、お互いの生活に適度な距離感を保ち、プライバシーを持たせると同時にそれぞれの空間に光や風を取り込む役割を果たしている。
古くからある地域であることから、他の地域と比べても緑が大きく育っている。その緑を積極的に取り入れているが、それらの緑を介した光や風は柔らかなものとなり、贅沢な住環境へとつながっている。
Completion date | : | 2018.03 |
Principal use | : | Residence |
Total floor area | : | 311.62㎡ |
Location | : | Aichi,nagoya |
Structure | : | Timber+RC structure |
Structure design | : | Rhythm Design Mov |